カチガワ録音雑記

地域の皆様に愛されて100年。カチ録は街の情報発信基地。


5/22(fri)@TOKUZO
MAHIKARI
[山本精一(g)河端一(g)Stoo Odom(b)Marco Villalobos(ds)]
山本精一河端一DUO
2007年9月サンフランシスコにて、山本精一 (想い出波止場, Rovo, Para) と、河端一 (Acid Mothers Temple, Gong) が、80'sカリフォルニアにおけるペイズリー・アンダーグラウンド・シーンの伝説バンドTHIN WHITE ROPEの元メンバーでもある、鬼才Stoo Odomと、彼のグループTHE GRAVES BROTHERS DELUXEのドラマーで、元 Jimi Hendrix & ExperienceのNoel Reddingのツアードラマーを務めたMarco Villalobosとで、結成した謎のグループ 「MAHIKARI」が、1stアルバムの発売を記念して、遂に初来日!??

当初は、ツアータイトルを「手かざしツアー」と銘打っていたはずですが、悪ふざけが過ぎると感じたのか、普通に「ジャパンツアー」になってました。ちなみに真光でなく、魔光だそうで・・・。
最初は山本・河端デュオ。少々緊迫した空気を孕みつつ(笑)山本氏が終始リード。河端氏は主にドローンを用い、山本氏の動きに反応しつつ独自の流れを構築。クライマックスでの河端氏の音がかなりトレブリーでキツく、右耳がやられそうに。初めて「ライブ中に耳を塞ぐ」という行為をしました。
次はバンド編成で。デッドのような、大枠だけ決めてひたすらジャムるパターン。リズム隊がアメリカ人なせいか、判ってらっしゃるとしか言いようのない、西海岸サイケ直球の、展開の少ないミドルテンポをキープ。それを受けて山本氏の乾いたサイケフレーズがばんばん飛び出す。河端氏もAMTでの熱血スペイシーハードロックスタイルを控え、とことんサイケに。個人的には大サイケより断然こっちですね。あ〜至福。たっぷりやりつくし、もう嫌というほどサイケを味わえた夜でした。想い出があるから止めとこうかとも思ってたんですが、行ってよかったです。




こないだCDを40枚ほど売りましたが、受け取った金額の半分をその店で使ってしまいました・・・。40枚も売ったのに棚に全く空きがないという事実共々、何か大切な事を間違ってしまっている気がしてなりません。
今週末はEARTHDOMに行くかも。前日のEL NINOも気になるところ。そういえば6月のRADIXでようやくTHE LEFTYが観れる!もう嬉しくて仕方ないです。


山本精一&ACID MOTHERS TEMPLE [大サイケ]
想い出波止場の紙ジャケ再発が盛り上がりを見せる中、現在でも支持をされ続ける山本精一と、日本が世界に誇るジャパニーズサイケデリックロックの帝王、アシッド・マザーズ・テンプルの濃密ライブ音源をフルボリューム2枚組みでリリース!!!!!!!
山本精一&AMTによるあの伝説の一夜の実況録音盤が遂に登場!
67年に伝説の失神パフォーマンスを生み出したオックスのオリジナル・ボーカリスト栗山純もゲスト参加!異能ミュージシャン山本精一が自身のサイケ魂全てを賭けて提唱する「大サイケ」な異次元へ、君も一緒に旅立とう!2枚組み計5曲(100分強)
12/20発売予定

http://diskunion.net/jp/ct/detail/IND2798

やったぜ父ちゃん、ホームラン!!

http://d.hatena.ne.jp/UESU/20071209

土曜日は山本精一のワンマンを観にTOKUZOへ行ってきました。
今回はうたもの。羅針盤解散以来、彼の歌を聴くのは本当に久々なので楽しみにしていました。
羅針盤の曲はやらないので、ほとんどが『なぞなぞ』、PHEWとのデュオ作『幸福のすみか』からで、後は新曲と、早川義夫サルビアの花』などのカバー。『なぞなぞ』リリースツアーでも名古屋には来なかったので、初めて生で聴くものばかり。終始シンプルな演奏に徹していましたが、時々発作的に崩しにかかります。そうした後、お客さんに遠慮してか「これがアヴァンギャルドだ」とか冗談めいた事言って反応を伺うんですね。弾き語りとはいえ山本精一を観に来ている客がアヴァンギャルド程度でうろたえるはずもないのに(笑) この他にも面白い事をたくさん言っていたんですが、それは行った人だけのお楽しみという事で。アンコール含め一時間半くらいやって終了。今回は客に絵を配るということで、前日に描いたらしい水墨画が70枚。全然足りないので、なにやら私物を配っていました。「裸極道之唄」という絵を貰って帰りました。好きな曲がたくさん聴けて大満足のライブ。半年後にまた来ると言っていたので期待しないで待つことにします。最近はROVOで一回、ソロで一回くらいしか名古屋に来ないんですよね。ROVOを観に行かない自分は、大阪とかまで行かない限り年に一度しか彼のライブを観られないんでさみしいす。昔はわりと頻繁に来てくれてたんですけどね。




日曜は『28日後』*1を観て全てのやる気が失われ、家でひたすら音楽を聴いてました。今週末のアレが楽しみです。
あとこれは私信ですが、土曜日話に出たアレ。わりと本気でやりたいです(笑


あと、こないだ遂にClifford ThorntonのJCOA作品を入手して7作揃ったので、何か書こうと思います。

*1:特別面白くもなく、また特別つまらないわけでもない

土曜日

山本精一ソロライブを観に、電車で蒲郡まで。駅に着くと、でかいロータリーに閑散とした街並み。賑やかなのはパチンコ屋だけという郊外特有のあの雰囲気。目的地をろくに調べもせず来たので、駅近くという情報だけを頼りにぶらぶら歩く。と、どうも今日はお祭りらしく、通りを通行止めにして屋台がずらー。スウィングジャズ風セッティングのおじいちゃんバンドがオールディーズを演奏してます。ベースのおじいちゃん、出番ない時ごそごそするのはいいけどミュートしといた方がいいよ。他にも大道芸やら空手の演舞やらなにかしら演目が。どうも覚王山祭りを目指しているような気がします。ガンバレ蒲郡。目的地の所在もわかったところで、腹が空いたので近くのソバ屋へ(屋台で食うという発想はない)。天ざるに舌鼓。
さて、会場はバー。しかもカウンターのみの。狭い。8人くらいで満員。薄暗くて天井が高い、穴ぐらみたいな雰囲気。山本さん、その店内の片隅で演奏してました。『NOA』シリーズの発展系といえる、間を活かした演奏。「この人にとって今やボアダムスは完全に過去のものなんだな」という考えが唐突に浮かぶ。今のボアダムスがやろうとしてる(と思われる)『多面的なリズムの連なりと自在な変化』を彼一人でやれてしまっている。そもそも、彼が本当にやりたい事にバンドは必要ない気がしました。バンドは部分で、ソロに全てが表れている。あ〜でもそれは当たり前か、ソロなんだから。自分の音しかないもんね。
『穴ぐらで山本さんを囲み、その演奏を覗き込む』というかなり贅沢なライブでした。

カメラを忘れてきてしまったので、携帯で撮りました。


その後、何故か刈谷で降り大学時代の先輩と合流。中華料理屋のかわいい店員さんの行動を観察し、欲しくもない水を何度もおかわりするという中学生レベルのはしゃぎ方をした後、Def Leppardの新作に付いてるメイキングDVDとMETALLICAの『and justice for all』ツアーDVDを観ながら寝る。

 エッセイ集第二弾「ゆん」が刊行されるそうです!三月に。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309270005
「ギタバリョー」が入ってるんでしょうか?書き下ろしなんでしょうか?
いずれにしろ楽しみで仕方ありませんね!!




「ギンガ」は何年前だったか・・・・彼の豊富な語彙力から発せられる数々のどうでもいいようなエピソード満載のエッセイ。
パリの地下鉄でホームレスのババアと喧嘩した話
受験生ウォッチングした話
西成暴動時にヤクザをたき付けて駅に放火させた話
レコ屋巡りの時、最初の店で買い過ぎ、ATMでお金をおろし、腹痛になったので公衆便所へ入り、そこへレコードやサイフの入ったリュックを忘れ、すっからかんになる話
バンド練習の為スタジオへ行ったのにギターを忘れ、取りに帰ったらお腹が空いたのでうどんを啜り、カツ丼を食べ、本屋で立ち読みをしてからスタジオの事を思い出し、行き、またギターを忘れ、メンバーにキレられた話




などなど他にも山盛り!
なんと廃刊らしいので、ついでに復刊した方が良いと思う。

12/8(sat)@Tokuzo
山本精一 & ACID MOTHERS TEMPLE


に行ってきました。
景気づけに二、三杯やって、突入〜
昨年来れなかった(下痢で)山本さんですが、今年はちゃんと来ました。
いやぁ〜よかったよかった。
(ここからはほぼ山本精一オンリーの感想です)
立ち位置が津山さんのお隣ですよ。この二人が揃うというだけで、ファンにはたまらんものがあります。
植木鉢みたいな形の帽子に、70年代風のどでかいサングラス、で、普通の服装というコンセプト不明のいでたち。相当気合入っとるなぁ
いつものAMTはスタートから爆音でぶっ飛ばすところが、今回はミドルテンポでゆっくり〜。演奏がのってくると、ジェリー・ガルシア風フレーズがばんばん出るわ出るわ。あ〜きもちえ〜♪
いつもはドロドロのオス度強めなバンカラサイケが売りのAMTが完全に西海岸仕様に!
この時、TOKUZOフィルモアになりました。完全に時代錯誤もいいとこ(笑)
トロトロになったところで恒例のオークションへ。バラライカ(たぶん)による物悲しいテーマソング付き。
年々、品質が低下していったオークションですが、今回は出物がありました。
室町時代のちょうちん(ボロボロです)とか!
中でも、想い出波止場の1stデモテープと、山本さん持参の春歌のカード集!
特に後者はマジで欲しかった・・・。
この日のお客さんね〜4千円とか5千円とかね〜いきなり値段吊り上げすぎだわ〜。
バラライカ(たぶん)と尺八(吹けてない)による物悲しくも間抜けなテーマソングで〆
思わぬところで想い出波止場が聴けました。ごちそうさま♪
で、後半。
いつものAMTに戻ってぎゅわんぎゅわんと暑苦しくぶっ飛ばすんですが、山本さんの乾いたフレーズで、見事に中和され、昔よくやっていたIn Cのようなスペイシーロックへと変貌!今ではめったに聴けないボアダムス時代のようなミニマルフレーズへと突入し、最後はわけのわからないことを歌い、絶叫〜〜〜〜〜!!!!
こんな山本さんを観るの何年ぶりだ!?ファンとしては感無量!!!(感涙)
ん〜しかし、吉田達也がいてもあふりらんぽがいてもマニ・ノイマイヤーがいても変わらないAMTがこうまで変化するとはなーー。共有する部分はあっても、ベクトルが違うんだろうな〜。それはたぶん、ボアダムスでもROVO(この日「コイツら皆ROVO嫌いやねん。オレここでは完全にアウェイや」って言ってたけど、山本さんはある意味ROVOでもアウェイだ)でもそう。常に彼だけの別の流れがあり、そこにいる感じ。彼こそ本物のオルタナティブ










なんか急に思い立ったので書きます。
自分で観たりブートで聴いたりした範疇のものを書きます。




2000.12.31〜2001.01.01


EEP@Studio Partita, Osaka
YA△MAとEYƎ主催のパーティー。
BOREDOMSのライブで年越し
メンバーは、
EYƎ(vo, g, etc), 山本精一(g), MOTSU(g), HILAH(b), YOSHIMI(ds, vo), ATR(ds), 和泉希洋志(electronics)
MOTSUは当時GRIND ORCHESTRAだった元山ツトム(ゑでいまぁこん、ex.SUSPIRIA、ex.OUTO、ex.Rise From The Dead)
これは2000年元旦に沖縄でやった時と同じ編成。
77秒前からカウントダウン。
Jon Gibson[Two Solo Pieces]をバックにEYEがchant。その後Rhys Chatham[Die Donnergotter]のカバーとSuper Goをやった後、gとbが抜けてSuper77のもっとテンポの早い曲をやって終了。
今思えば、ギターとベースがいる編成での最後のライブだった。ヒラはこの日以降、参加していない。国内での"BOREDOMS"名義のライブもこの日が最後。自分はこの日がBOREDOMS初体験。この日の映像がビデオ化されて、7BO7の時に77本限定で販売された。一瞬で完売したので、行った人でもその存在を知らない人が多数。




2001.07.07

7BO7@On Air East, Tokyo
BOREDOMS主催の七夕パーティー
メンバーは、EYƎ, YOSHIMI, ATR
BOREDOMS presentsと謳っておきながら、フライヤーの出演バンド欄にその名は無く、換わりにUOREDOMSの名があったので、全員パーカッションのアレかと思ったら、EEPでのgとbがはけた後のと全く同じで少しがっかりした。この時、オープンリールを使っていたかどうかは覚えていない(ブートも持ってないので確認できない)
「新作ができた」といって取り出したのは77inchのアナログ盤。「77回転で聴いて下さい。」SP盤かよ。




2001.07.27
FUJI ROCK FESTIVAL '01 FIELD OF HEAVEN
V∞RE!!!!!!!DOMS aka Boredoms名義でフジロック一日目に出演。
メンバーは、フジロックオフィシャルサイトでは
EYƎ(vo, open reel, etc) / 山本精一(per) / Yoshimi P-we(ds, per, vo, etc) / IZUMI(electronics)
ATR(ds, per ) / Yamakita(conga, per) / Youjiro(ds) / DIE5(ds) / AKI3(ds)
となっていたが、実際にはAKI3は参加していなかった。
Yamakitaは山北健一。サイコババに参加していた。
Youjiroは元・花電車、当時グラインド・オーケストラのメンバーで、現V∞REDOMS, ゑでぃまぁこんの楯川陽二郎。
DIE5とAKI3は1(one)のメンバー。
曲は、基本的には7BO7でのUOREDOMSと一緒。だけど、大編成なだけに迫力があった。
山本はこの日以降、参加していない。




2001.09.29

成安造形大学祭(滋賀)
UOREDOMS名義でライブ
メンバーはEYƎ(vo, turntable, etc), YOSHIMI(ds, vo), ATR(ds), YO2RO(ds), 和泉希洋志(electronics)
オープンリールは使っていない。(かなりの重さで運ぶのが大変らしく、2〜3回しか使わなかったようです)
地味目なスタート→盛り上がり→EYƎとYOSHIMIがサンロォ〜ォドォ〜と歌う→終了。という展開
この時くらいから2006年まで、ずっとコレをアレンジを変えつつやり続けていた。(だんだん派手になっていった)
ウィ〜とかワァ〜とかいうあの音は、ターンテーブルのピッチを上げ下げして出しているようです。

使っているのはJon Gibson[Two Solo Pieces] http://meditations.jp/shop/detail.php?seq=2460&&kw=Drone+%2F+Minimal
V∞REDOMSという名前になったのはこの年の冬。12月12日に新宿リキッドでやったライブから。
そのあたりで和泉希洋志が脱けて、ZAKが参加したようです。



2002.09.07
True People's Celebration@よみうりランド Open Theater EAST
この頃はサンロードの時にhouse of sunをcdjでかけてピッチをいじったりしつつ歌っていた。
このフェスは山本精一も出演者だったので、もしやと期待していたけど・・・加わりませんでした。
でもhouse of sunで鳴ってるギターは明らかに山本さんなので、疑似共演と言えなくもない。




2004.08.08
LIQUID ROOMでワンマン。
地味目なスタートがなくなり、EYƎが振ると音の出る電球のようなものを一頻り振り回した後、いきなり盛り上がりの部分から始まる。
アンコールで、地味目なスタートの部分をやって終わった。




2004.12.24
LAFORET MUSEUMでワンマン。
[superroots9]に入っているやつ。この日はEYƎが歌っていた部分とターンテーブルの部分を聖歌隊が歌っている。展開は8月とほぼ同じ。



おそらく2006.06.11日比谷野音でドラムがATRから千住宗臣になった。おそらく2006.10.08朝霧jamあたりから違う曲をやるようになった。今までは長尺一曲だったのが、何曲かやるようになった。プログレみたいな曲もある。Super Goもやってる。ギターを7つくっつけたセブンナーという楽器を使うようになり、増子真二がローディーに。あと今年ソニックユースと全国を花見したり、7月7日にドラム77台集めて遊んだりしてたみたいだけど、もうめんどくさくなってきたし、このへんはYouTubeで観れるからいいよね?最近は、またオブジェが増えたみたい→コレ
最近のライブはこんな感じです。

なんか、98〜99年頃の感じに戻っていっているような気がする。
違うところは、アンサンブルがすごくかっちりしている事。
ウワモノはほぼ全てを山塚一人で担い、ドラムは彼の手足となって動く。誰もはみ出さない。V∞REDOMS=山塚自身のような感じ。
これが目的だとすると、我の強い山本・ヒラを不要としたのは合点がいくなぁ。
各々がユニークな活動をしつつ、常にボアダムスがその総体として存在していたからこそ面白かったのかもしれないけど。
いつか戻ってくると期待してる人、あきらめた方が良いかもね。
別物として捉えれば、結構かっこいいと思うし。