カチガワ録音雑記

地域の皆様に愛されて100年。カチ録は街の情報発信基地。

土曜日

山本精一ソロライブを観に、電車で蒲郡まで。駅に着くと、でかいロータリーに閑散とした街並み。賑やかなのはパチンコ屋だけという郊外特有のあの雰囲気。目的地をろくに調べもせず来たので、駅近くという情報だけを頼りにぶらぶら歩く。と、どうも今日はお祭りらしく、通りを通行止めにして屋台がずらー。スウィングジャズ風セッティングのおじいちゃんバンドがオールディーズを演奏してます。ベースのおじいちゃん、出番ない時ごそごそするのはいいけどミュートしといた方がいいよ。他にも大道芸やら空手の演舞やらなにかしら演目が。どうも覚王山祭りを目指しているような気がします。ガンバレ蒲郡。目的地の所在もわかったところで、腹が空いたので近くのソバ屋へ(屋台で食うという発想はない)。天ざるに舌鼓。
さて、会場はバー。しかもカウンターのみの。狭い。8人くらいで満員。薄暗くて天井が高い、穴ぐらみたいな雰囲気。山本さん、その店内の片隅で演奏してました。『NOA』シリーズの発展系といえる、間を活かした演奏。「この人にとって今やボアダムスは完全に過去のものなんだな」という考えが唐突に浮かぶ。今のボアダムスがやろうとしてる(と思われる)『多面的なリズムの連なりと自在な変化』を彼一人でやれてしまっている。そもそも、彼が本当にやりたい事にバンドは必要ない気がしました。バンドは部分で、ソロに全てが表れている。あ〜でもそれは当たり前か、ソロなんだから。自分の音しかないもんね。
『穴ぐらで山本さんを囲み、その演奏を覗き込む』というかなり贅沢なライブでした。

カメラを忘れてきてしまったので、携帯で撮りました。


その後、何故か刈谷で降り大学時代の先輩と合流。中華料理屋のかわいい店員さんの行動を観察し、欲しくもない水を何度もおかわりするという中学生レベルのはしゃぎ方をした後、Def Leppardの新作に付いてるメイキングDVDとMETALLICAの『and justice for all』ツアーDVDを観ながら寝る。