カチガワ録音雑記

地域の皆様に愛されて100年。カチ録は街の情報発信基地。

日曜日

翌朝、東浦駅から武豊線というどローカルなJRに乗って(電車なのに整理券とか付いてる)東海道線経由で帰宅。寝たり起きたりしている内に夕方になったのでKEIさんのライブを観に大須へ。友人と合流し、喫茶店で『呪怨』の話をしながらカレーを食う。『呪怨』シリーズ制覇した後は『回路』だな。
さて、会場はモノコトという雑貨屋?のようなところ。出演はKEI(g)、平尾義之(pc, sax)、こころ(ohp)で、平尾+こころ、KEI+こころ の組み合わせ。1つ目は『ライブ中に熟考する男』平尾氏の「即興といえど無駄な音を1つも出したくない」という気持ちが伝わってくる非常に慎重な、緊張感溢れるライブ。プロジェクターで水や砂などを使って作り出す映像も、音と付かず離れずの位置をキープ。単なるVJに堕してない。2つ目はこの時http://d.hatena.ne.jp/UESU/20080423以来、久々に観るKEIさん、アコースティック・ギターでの即興。あの日から僅か2ヶ月の間に膨大な量のソロライブをこなし、今のプレイスタイルをひたすら磨き上げていっての今回の演奏。クラシック、カントリー、ハードロック。古今東西ありとあらゆる「ギターで奏でられる音楽」が全て同居した、これは絶対にロス・アプソン?やMeditationsで取り扱われるべき強烈に異常な音楽。廃盤サイケや廃盤アシッドフォークにン万円払う金があったら今の彼のライブを観に行った方が良いです。



前日の山本さんと、この日のKEIさん。プレイスタイルは全然違いますが、二人とも「作為(意識)を消した即興がやりたい」と言っていたのが非常に興味深い。KEIさんは更に「そうして(意識を消そうと時には耳栓までして)やった演奏は既に音楽ではないのではないか」とも。たぶん山本さんやMono Fontanaなんかは、それすらも音楽だと考えてるんだろうな。その意識・視点の違いがプレイスタイルの違いに表れているんだな〜(どちらが優れているかという話ではない)とか考えながら帰りの電車でMono Fontana[cribas]を聴いてたらエライ目にあった。初めてこれを聴きながら外を歩いたんですが、どこまでがiPodからの音で、どこからが外の音か判らなくなるんですよ。物音や足音がしても、曲だか自分の後ろで人が歩いてるんだか判らない。仕舞いにはだんだん恐ろしくなってきました(笑 このアルバム持っている人は、一度ウォークマンiPodで聴きながら街を歩いてみる事をオススメします。訳がわからなくなってきますよ(笑