カチガワ録音雑記

地域の皆様に愛されて100年。カチ録は街の情報発信基地。

Really, Really, luv it.

遂に出たshe luv itのアルバム、これが凄まじい。

https://mousejp.bandcamp.com/album/s-t

ドラムが青野忠彦に代わってから一度も観られずにいたんだけど、こんな事になっていたとは。瞬発力とキメ細かさ、そしてパワーを兼ね備えた青野氏だけど、このバンドでは重さとグルーヴに特化。これが強烈。バンド全体もこのグルーヴと一体化、巨大なうねりとなって聴くものを呑み込んでいく。音楽性は別ながら、まるで精力的に活動していたころのCorruptedのように感じた。青野氏は明らかに長谷川チュウを意識していると思う。特に7曲目(bandcampでは5曲目)のイントロは顕著。もともとこのバンドはセンスが抜群で、"様々なバックグラウンドを持つメンバーが集まって最終的にビートダウンに落とし込む"その手腕が見事だった。始めたころから既に世界のどこにもないバンドだった。それが今や、更に、全く別次元に突入してる。メンバーがエンジニアも兼ねているそうだけど、録音も秀逸。大傑作。

 

追記

メンバー兼エンジニアはyoriという方で、SxSxS, Immortality, atmosfearの中心人物だったそうで。曲中連発されるハーモニクスももちろんこの方。どうりで完璧なわけだ…。ドラムもこの方がビートダウンのノリやタイミング等具体的に指導したとのこと。あそこまで実践できる青野氏も凄いけど、いやはや…。

Long Live The King

6月1日 『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ』IMAXレーザー3D

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全てのゴジラシリーズへの深い愛が込められていて、そして全てのゴジラシリーズを置き去りにした大傑作。幼少期、好きなゴジラ映画はいつだって怪獣バトルものだった。『地球最大の決戦』『怪獣大戦争』『怪獣総進撃』『ゴジラ対メカゴジラ』『ゴジラvsビオランテ』『ゴジラvsキングギドラ』などなど・・・。その頃の自分に教えてあげたい。「随分とおっさんになった頃、求めていた怪獣バトルに出会えるよ」と。54年版もシンゴジラも大好きだけど、本当に求めていたのはコレなんだよ。大好き。ありがとうマイケル・ドハティ。

 

6月2日 森道市場

GUIRO→青葉市子→COMPUMA→KID FRESINO→ロマンポルシェMOODMAN→EYE→KEN ISHII

初参加。規模の大きさと出店の数と人の多さに面食らいつつも、ヨロッコビールとタイペイシャオツーで腹を満たし、良い音楽と友人との会話を楽しんだ。金曜に行ってのんびりするのも良いかもな。

とにかくGodzilla: King of the Monstersが楽しみで仕方ない

アマゾンプライムゴジラシリーズの配信が始まった。早速①『地球最大の決戦』(64)と②『大怪獣総攻撃』(01)それに③『ゴジラvsキングギドラ』(91)を観た。

①は60年代の都会や農村の風景、家具や車などが観られて、それが良かった。はっきり子供向けに舵を切った後の作品という事もあり、全体的に呑気だが楽しませようという気概と工夫は充分に伝わる。ところでこの映画と言えば幼稚園くらいの頃、母親に連れられて名古屋の街中までリバイバル上映を観に行ったことを思い出す。都会というものを怪獣映画の中でしか知らなかったため、地下鉄に乗ったり街中を歩くだけで物凄い体験だった。現実とフィクションが混ざり合ったような奇妙な感覚に陥り、いつビルの谷間から怪獣が顔を出すのかとドキドキしていた。映画よりもそちらの方が記憶に残っている。

②はミニチュア・セットの造形が物凄い出来だった。それに尽きる。話は話にならないレベル。人間ドラマ部が特にひどい。とにかくカメオ出演が多すぎで、悪影響が出るほど無理やりねじ込まれていた。本筋にしても、言わんとするところは解るが構成も演技も雑という有様。やんなきゃ良いのにと思った。

③は②を観た後ではしごく真っ当な特撮映画に感じた。ゴジラの登場がラスト30分だけというのが難点だが、その分詰め込まれているせいか意外と不足を感じなかった。小6の頃に映画館で観た時も満足した記憶があるから、あの構成で良かったんだろう。

 

ゴジラシリーズ、特撮好きでもない限り1954年の1作目と2014年US版、そして『シン・ゴジラ』だけ観れば充分かもと思った。自分は映画館まで『キングコング対ゴジラ』4Kレストア版を観に行くような人間だけど、今のところそう思う。まあ忘れてるものが多いので、これからじっくり観ていくことにする。ほぼ未見のミレニアムシリーズが辛そう。

Open The Gate

4月29日

ゑでぃまぁこん知久寿焼 @ 三楽座

エンドゲームとゲーム・オブ・スローンズ第3話でキャパシティーが限界突破。まじで全く何も手につかない状態だったところでの鑑賞。知久さんの途中までは半分うわのそらだったものの、良い歌と演奏のおかげで次第に集中力を回復。ゑでぃまぁこんはじっくりと堪能できた。観るのは数年ぶりだったけど、ますます研ぎ澄まされ、なおかつ柔らかな拡がりを持つ演奏になったと思う。本当に素晴らしい。

 

 

5月20日

Jakob Bro Trio @ Tokuzo

Jakob Bro(g) Thomas Morgan(b) Joey Baron(ds)

どれほどテンションが高まろうとも、全く汗のにおいのしない演奏。どこまでも澄み渡り、調和のとれた音楽。これぞECM。感動的なライブだった。

 

同日、ゲーム・オブ・スローンズ最終回。賛否分かれているようだけど、自分はあの終わり方で良いと思った。これまで語られてきたこととも矛盾していないし。もしも「そんなことよりカタルシスを得たい」というのなら、それはもうポルノと変わらないのでは。カタルシスなら、第3話で充分に得られたよ。アリア~~~!!!

 

 

5月25日

Second To None @ Zion

Vo氏の「時折メガネを外してフロアを睨みつける」行為をはじめとする冷血なパフォーマンスに、凄まじい威厳と貫録を感じた。音は圧・質ともにかなり良かった。このバンドはLiveやGigというよりRitualという言葉が相応しい。気持ちのこもった演奏なのに気張りすぎてないとこもポイント高い。

"Bab-Ilu"220editionを無事ゲット。"Ette-no-iram"も。"Innerzone Orchestra"は無かった。Teeも欲しかったけど、出費が嵩み過ぎるので断念。

3月9日

『スパイダーバース』(ドルビーアトモス版)を観てきた。幻惑すれすれの危険度と抜群にキレたアクションが共存する映像、縦横無尽に飛び交う音像。まさに光と音の洪水。世紀の超絶トリップ大傑作『マインドゲーム』を引き合いに出して語れるほどの代物だと思った。どこまでもはっきりくっきりとした、悪く言えば快楽指数の少ない絵作り音作りをするマーベルスタジオでは絶対に実現しなかっただろう。ソニーピクチャーズよ、スパイダーマンの権利を手放さないでいてくれてありがとう。

ストーリーは手堅くテンポよく、そして夢と希望を与えるものに仕上がっており、低年齢層にも安心してお勧めできる。こんなやばいものをお子様に見せてしまっても良いのだ。マジでとんでもない傑作。