カチガワ録音雑記

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[ブラザーフッド]
原題『太極旗翻して』
凄まじい映画だった。
ストーリーは完全にメロドラマだけど、あらゆるシーンに意味がありすぎた。同じ民族が思想の違いだけを理由に南北に分かれ殺しあい、ズタボロになって行く様が見事に描かれていた。
主演はチャン・ドンゴンウォン・ビン。日本ではアイドル扱いの二人だけど、ここでは紛れもなくプロの役者だった。
ハリウッドで作られた数々の戦争映画の名作とタメを張る作品。
ウィキペディアででも韓国現代史を知ってから観た方がいいけど、何も知らなくても十分味わえると思う。 これの後に『シルミド』観たけど、こっち(ブラザーフッド)の方が断然良かった(シルミドが悪かったわけではない)。見る順番間違えたな。
「韓流ブーム」とか言ってもこういう映画が全然話題にならない日本て本当にどうしようもないな。と思ったけど、韓流ブームそのものが、韓国映画の本当の良さを見えにくくしてたんだろうな。
ブラザーフッド』についてはここのレビューがとても良いです。
http://critic.exblog.jp/165371




[呪怨2]
大爆笑。最初は前作と同じシーンが続いてかなりダルかったんですが、、、その分後半飛ばしてくれました。「うわ〜そうきたか!」の連続。演出に遠慮がないですよね。いや〜いいわ。



[盲獣]
増村保造監督。この人の映画を観るのは初めて。
江戸川乱歩原作の映画は何作か観ましたが、(今のところ)コレが最も乱歩の倒錯的なエロ世界を表現できていると思います。
余分な描写を一切してないところや、色も、セットも良い。
そして何より緑魔子。台詞の棒読み含めて最高です。
彼女の存在自体がこの映画を動かしてますね。