カチガワ録音雑記

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マルジュク通り残酷史」
邦題「マルチュク青春通り」
最高。

78年。維新体制下、徹底的に抑圧される高校生、その友情と恋を詩情あふれるタッチで描いた映画。


登場人物の顔から小物・建物の色合いに至るまで完全に70年代のそれ。とても2004年に作られたとは思えない。
出てる俳優はクォン・サンウとかだから、もしかしたらアイドル映画なのかもしれないけれど、すごく丁寧な語り口で、観ていてマジで胸が熱くなりました。
シーンの一つ一つが(いろんな意味で)アツイ。渋い。
かと言って暑苦しいわけじゃない。特に恋を描く部分は今時ありえないほどの淡さと甘酸っぱさ(でも全然不自然さがない。むしろヤラレた)。


これきっと当時高校生だった韓国のおっさんらにはたまらんだろうな(特にクォン・サンウがやり場の無い怒りを暴発させるとこなんか完全に同じ気持ちなんじゃないだろうか)


韓国の歴史に俄然興味が沸いてきました。そして、あの国の事を何も知らない事に気づきました。


あとあと、ハン・ガイン最高です(笑)
親切なクムジャさん」でも名が出てたけど、オリビア・ハッセーて韓国では美人の代名詞的存在なんだろうか。
確かにワタシも中学の頃テレビの再放送で「ロミオとジュリエット」を観て相当ヤラレましたけど、布施明の嫁さんだったと知って少し冷めました。