カチガワ録音雑記

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彼女と境港旅行。
まずは新幹線で岡山まで。岡山駅前はまるっきり名駅前と同じような雰囲気。1時間45分かけて辿り着いた場所が似たような雰囲気ではがっかりだ!岡山がっかりだよ!
特急やくもに乗り換え米子へ。やくもは山越え特急。相当揺れる。酔う人もいる程に揺れるという前評判。だったが、実際は景色の良さに見とれ、揺れの事など全く気にならなかった。
そして米子に着き、普通電車で境港へ。米子駅は既にゲゲゲ臭たっぷりでテンションあがる。大好きなねずみ男のブロンズがあった。早速パチリといこうとポケットを探った瞬間、携帯をやくもの座席に忘れていた事に気付く。やくもは既に出発してしまった。急いで駅員に伝えると、無線で車掌に連絡してくれた。暫く時間がかかるし、1時間に1本の境港行き列車がそろそろ発車する時間なので、見つかり次第、彼女の携帯に連絡してもらう事に。携帯は折り返しの特急で米子まで届けてくれるとの事。米子の駅員さんはとても親切ですね。そうして漸く境港行きの、ねずみ男が描かれている列車に乗る。境港は終点だが、途中の駅もキジムナー駅、こなきじじい駅など愛称が付けられている。愛称はここで確認できます。http://3.ly/npTe そでひき小僧などマイナーな妖怪や、牛鬼、どろたぼうなんかのおどろおどろしい妖怪までチョイスされていて、「ディープなファンへのアピールも忘れていませんよ」という意図が見え隠れして大変ほほえましいですね。列車から見える風景は、完全にど寂れていたりしているところもあって、味わい深い。空港に一台も飛行機がなかったのが印象的でした。
境港駅に着いた瞬間からもうゲゲゲづくしの妖怪づくし。彼女のiPhoneをふんだくり写真を撮りまくる。31歳のおっさんにあるまじきはしゃぎっぷり。途中、コロッケを食べたり、まぐろラーメンを食べたりしつつ水木記念館へ。コロッケがかなり美味かった。ラーメン(塩味。練りわさびを入れる)もなかなか。水木記念館は、数年前やっていた大水木展とほぼ同じ内容。大水木展は全国各地を巡った規模の大きい展示だが、岐阜、愛知、福井と3ヶ所で観た。
水木ロードを離れ、海へ向かう。すると途端に猛烈な寂れ具合。完全に昭和なパチンコ屋や、つぶれた店だらけ。ほとんど歩く人もいない。海沿いに水木しげるの生家があるというので、とぼとぼ歩く。向こう岸には小さな造船所のようなものが見える。10分ほど歩いたところで水木家発見。「水木プロダクジョン中国支部」という看板が掲げられている。時折、水木翁がふらりと立ち寄り、ぼ〜っとして過ごすそうだ。雨戸が閉められているので、今は誰もいないようだ。ありとあらゆる角度から覗き見し、写真を撮った。
海沿いをもう少し歩けば市場だが、既に17時。とっくに閉まっているので、諦めて宿へ戻る。宿は水木ロード沿いにある旅館。素泊まり3800円の安宿。それなりにボロい。少し休憩した後、食事をしに外へ。あらかじめ目星を付けておいた居酒屋へ。のどぐろ刺、うなぎ白焼き刺、紅鮭カマ焼き、くろはも串、鯛のこぶじめ刺、よこわ(小マグロ)たたき。なにもかも絶品過ぎて幸せの絶頂。大当たり。ここで何故かあった沖縄名物豆腐ようを注文。これがまた凄まじく美味。ちびちびと箸でつまみながら飲む酒は絶品。これはたまらんとビールから焼酎ロックに切り替え、店のおばちゃんとトークしながらがんがんやっているところまでは記憶にあります。