カチガワ録音雑記

地域の皆様に愛されて100年。カチ録は街の情報発信基地。

9月25日(木)
KD Japon
河合拓始(pf),鈴木茂流(永久持続音),臼井康浩(g),小野良子(as)
メインの河合氏を立てる様な雰囲気で演奏が進んでいたと思います。とは言え、各々が自分なりのアプローチで構築していて、それが他と付かず離れずの距離でなされている。正しく"即興演奏"なライブ。月曜のライブが不満の残るもので即興演奏に飢えていた為、良いタイミングで観られました。





はてなアンテナって写真UPするだけじゃダメで、文字を打たないと引っかからないんですね。




9月27日(土)
TOKUZO
AMT階段(ACID MOTHERS TEMPLE + 非常階段) / 非常階段 / AMT
この日は東でも西でも面白そうなライブがあって迷いましたが、やはりノイズの代表格は観ておくべきだろうという事で。
最初はAMT。いつもの爆音サイケでなく、アコースティックセット。元々あったトラッドの香りが強調された幻想的な曲調。津山氏の得意分野だけあって、すごく良い。他のメンバーも押し引きをわきまえた味わいのある演奏。やっぱりただのロックオヤジじゃ無ぇな。

次は非常階段。初めて観ます。
フリージャズや即興演奏の極北としてのノイズではなく、ロックの行き過ぎた表現としてのノイズ。*1 ロックで血が滾ることはもうないと思っていたんですが、これは別格。ハードコアと同等の衝動。ノイズがこんなに燃えるもんだとは!!incapasitantsの二人が素晴らしすぎる!!!!あの二人は「ロックとは若さすなわち青さである」という概念を完全に粉砕してました。もはや壮年に差し掛かった、赤塚不二夫みたいな顔の太短い体型の男と、歳食った橋本真也みたいな大男が本気でロックを体現するという事。そのあまりに馬鹿馬鹿しい姿が、虚飾の無い剥き出しの生を感じさせ、どうしようもなく心を揺さぶり、自分はただただ叫び続けたのでした。8月のライブを観た人の話では、非常階段よりインキャパシタンツの方が音・衝動において圧倒的に良かったらしい。これの更に上ってどんな領域だよ!!!もう東京まで観に行くしかないな。

次はACID MOTHERS階段。
これはもう、オヤジたちの爆音ロック大会でした(笑

アンコールでJOJO広重河端一のデュオがあって終了。抽選会もあったんですが、持ってるものばかりで欲しいものが1つもありませんでした。トレカ・・・(笑

↑動画upしました。

*1:元々、フリージャズの方法論に疑問を持ったところから始まったのが非常階段だった。というか初期の非常階段は、あらゆる音楽に対して「くたばれ」と唾を吐きかけていたんだと思う。映像や音源でしか知らないけれど、そう思う