カチガワ録音雑記

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聖火リレー妨害について思った事

アメリカ、イギリス、中国、そしてチベットの権力者の思惑に翻弄されてきたチベットの民衆は本当に気の毒だと思う。
けど、そうだからと言って、聖火リレーを妨害して良いとは全く思わないし、正直見ていてむなくそ悪くなった。
「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」という、「近代オリンピックの父」クーベルタンが提唱したオリンピックのあるべき姿。その理念。それをあいつらは踏みにじった。
あいつらだって平和を願っているんだろう。だからこそチベット人が暴力に晒されているのを看過できず、free tibetと叫んだのだろう。だがあいつらがその為にやった事といえば、オリンピックの理念に賛同して聖火ランナーになった*1人々に罵声を浴びせ、襲い掛かることだった。
“正義”を後ろ盾に、あいつらは暴力を使った。これじゃアメリカが正義の名の下でイラクを破壊しつくしたのと根本は同じじゃないか?
「オリンピックを政治に利用した」という点で言えば、ヒトラーと同じじゃないか?



「正義の為なら何をやっても認められるのだ」という考えがありありと感じられ、マジで腹が立つ。
そんなものは傲慢でしかないんだよ!

*1:ランナーの中には、チベット問題への思いを「より良い世界のために」と記したバッジに込めて走った人もいたそうです