カチガワ録音雑記

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Cha Cha Two Thousands


クラフトワークでノイ!〜ラ・デュッセルドルフ〜ラ!ノイ?のドラマー、クラウス・ディンガー(Klaus Dinger)が3月21日、心不全のため亡くなっていたことが明らかになりました。享年61。3月24日が誕生日のクラウスは62歳の誕生日を迎えることなくこの世を去りました。

以上、Yahoo!ニュースから転載。


今じゃ生バンドでミニマルを演奏するってのは珍しくもなんともないけど、きっかけは初期KRAFTWERK、そしてそのドラマーだったクラウス・ディンガーが脱退して始めたNEU!でしょう。90年代初頭、完全に埋もれた存在だったNEU!を日本のCAPTAIN TRIPが全て公式に再発。CAPTAIN TRIPはMARBLE SHEEPというALCHEMYやPSF周辺バンドとも交流のあるサイケデリックバンドのリーダーがやっていたレーベルという事もあり、その辺りのミュージシャンから再評価が始まり、ミニマルを取り入れたバンドが次々と結成されました。人力テクノ、人力ドラムンベース、人力トランスなどと呼ばれ、ちょっとしたブームにもなりました。代表的なものがROVOや後期BOREDOMSでしょう。僕自身、そのブームにどっぷり浸かってましたw 
ただ、NEU!再評価以後に結成されたバンドには、ミニマルの快楽はあっても、即物的かつ能天気なポップセンスは無いと思う。
バンド名やジャケを見ても判るように、クラウス・ディンガーの最大の特徴がこのセンス。このセンスだからこそ反復の快楽が生み出せたんだと思います。


それにしても61歳というのは早いね。


NEU! LIVE'74