カチガワ録音雑記

地域の皆様に愛されて100年。カチ録は街の情報発信基地。

民俗のトラディショナル漬け

また更新が久々になってしまいましてすいませぬ!ミクシィに駄日記ばっか書いとる場合でないですね。
最近は、ほぼ毎日、図書館へ行って民俗音楽のCDを借りてます。行ってるとこは、市の図書館で、キングレコードのシリーズ[ワールドミュージックライブラリー]が100タイトルほぼ全部あるんですが、一回につき一枚しか借りられないのが難点。でも通勤路にあるし、なによりタダというのがステキすぎるので大目に見てやっています。
今のところ、
[アラビアの音楽 - 砂漠のアラベスク](イラク)
[モンゴルのホーミー - 超絶の声](モンゴル)
[アゼルバイジャンの音楽 - カスピ海の旋律](アゼルバイジャン)
[ブルンジの太鼓 - 聖なるドラム](ブルンジ)
[ホラーサンとアゼリーの音楽 - 豊穣の歌](イラン)
[雲南の洞経音楽 - 古代の響き](中国)
[エジプトの音楽 - ナイルの調べ](エジプト)
[ウズベクの音楽 - 遊牧の詩](ウズベキスタン)
[カザフの音楽 - ステップの風](カザフスタン)
[タジクの音楽 - 音の十字路](タジキスタン)
[ケルマンシャーの音楽 - 法悦の詩](イラン)
これだけ聴きました。まずは西アジア中央アジアから聴いてます。
このシリーズは、日本のスタジオで録音したものが多く、現地の気候、風土、人々、雑音などが重要な意味を持つ(と、個人的には思っている)民俗音楽の魅力を伝えきれていない(要するに、単なる紹介に留まった)ものが少なからずあるのが不満。
中でもほぼ一時間に亘り太鼓の乱打が続くブルンジものなどは、ものすごくパワフルな演奏であるだけに余計残念。(ちなみに、日本のGocooという、レイヴによく出てる和太鼓グループの曲がコレとすごく似てます。Gocooのルーツかも??)
とはいえ、日本のスタジオで録音したものは全部ダメかと言うとそうでもなく、イランの二枚など、あの国の古典音楽のレベルの高さを思い知らされる出来ばえ。(ちなみに、周辺の国々で使われている楽器のほとんど全部、イランがルーツ)
聴いてきた中で、最も良い出来だったのが、小泉文夫監修の[アラビアの音楽]。現地の全面的な協力のもとで、様々な形態を網羅した形になっているし、詳細かつ判り易い解説は国の民族的・文化的ルーツなどにまで言及してます。(音楽の技法うんぬんだけでなく、そういう文化的な部分が判らないと、その国の民俗音楽の全貌が見えにくいから解説はかなり重要なポイントなはずなのに、結構軽めに済ましてる盤があまりに多い)
ラストの20分を超えるスーフィーの儀式はあまりに生々しい・・・!!


[雲南の洞経音楽]も良かったな。村のおっちゃんやおじいちゃんが集まってやってる感じで、音自体も非常に大らかでゆったりしてるし、まさしく中国版ブエナビスタソシアルクラブ!なんて帯に書いてあったら絶対買う気失せるわぁ〜




でも、[民俗音楽]といいながら、この中でどれだけのものが、人々の間で"生きた音楽"として存在してるんだろう?あれほど高度な音楽文化を持つイランだって、若者はラジオでPOPS聴いてるらしいし。遊牧民の生活と密着しているホーミーくらいのものなんじゃないだろうか?
民俗音楽というより、伝統芸能と言った方が良いのかもしれない。
そういう意味では、UKにおけるGRIMEの方がよほど民俗音楽的だ。と言うのは詭弁かw


関係ないけど、BUSHMIND[BRIGHT IN TOWN]最高!レコ発行きたかった・・・・(泣)