カチガワ録音雑記

地域の皆様に愛されて100年。カチ録は街の情報発信基地。

今日の買い物

Popol Vuh[Affenstunde]
'71年作。
Florian Fricke率いるドイツのバンド、Popol Vuhの1st。ブックオフにて購入。
既に持っていた3rdアルバムは、全編生楽器による幽玄な音楽でしたが、今作はシンセサイザーがメイン。
そこにパーカッションが絡む曲があったり。
シンセがメインと言っても、同年発表されたClusterの1stのような、ひたすら、
うにょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
な世界と違い、やはり幽玄で、表現したい世界が明確。
この人達はWerner Herzogとも交流があって、[アギーレ 神の怒り](未見)やノスフェラトゥ(吸血鬼ノスフェラトゥのリメイク)で音楽を担当してます。




ちなみに他のジャーマンロック勢の71年作は、
CAN[Tago Mago]
3rd。このバンドはヴォーカルを除くメンバーが最初から完璧(特にドラム!)で、そこにド素人のヴォーカルを加入させる事で異化効果を生み出していたように思う。その殆どが未完成な状態からスタートしたジャーマンロック勢の中では異質な存在。ヴォーカルはダモ鈴木。1stはパンクの源流。とにかくすげぇバンド。
Ash Ra Tempel[Ash Ra Tempel]1st。完全快楽志向。一発キメて、よっしゃあああって作ったアルバム、だと思う。大好き。Butthead Sunglassがかなりコレの世界観に似てる、気がする。
Kluster[Eruption]3rd。未聴。だけど前2作と同じ路線らしい。と言う事は、エフェクトをかけまくった物音(笑) Conrad Schnitzlerという人は決まったメロディーが嫌いで、参加作品は(それが具体音であれシンセであれ)、一般的な曲の美しさとはかけ離れたものがほとんど。異様な存在です。
KRAFTWERK[KRAFTWERK2]
2nd。ドラムの二人、Andreas HohmannとKlaus Dingerが脱けた為、大幅に路線変更した作品。この作品で初めてリズムマシーンを導入、テクノポップへの第一歩を踏み出した作品と言えますねぇ。テープの回転数を速めてテンポアップするという荒技も飛び出します。当然、ピッチを一定に保つ機能など存在しなかったので、回転数が上がるとピッチも上がって、微妙にキモチワルイ。
NEU![NEU!]
1st。KRAFTWERKを脱退したKlaus DingerとMichael Rotherで結成。KRAFTWERKの1stをそのまま受け継いだ感じ、ってまぁ、説明不要か。
Tangerine Dream[Alpha Centauri]
2nd。未聴です。1stはEdgar Froese、Klaus Schulze、Conrad Schnitzlerという、ジャーマンロック好きにはたまらない豪華メンツですが、コンさん参加なので、いわゆるアレな感じです。1stから残ったのはエドガーさんだけ(というかそもそも1stはジャムセッションをテキトーに編集したもので、本人達もリリースされるとは思っていなかったそう)なので、2ndが実質的には1stと言えるのではないでしょうか?まぁ未聴ですけど。
Amon Duul II[Tanz der Lemminge]
3rd。混沌路線最終作。作品を出す毎にまともになっていく彼ら(笑) と言う事で、分裂前の[Psychedelic Underground]が一番ヒドイです。はっきり言って原始人の演奏。ちなみにアノ時の油ハムが似ているのはどちらかと言うとその次にヒドイ(笑)[Phallus Dei]かな?




と、ここまで書いてupしてたんですが、コレを忘れてました。


Faust[Faust]
1st。ド田舎の廃校をスタジオに改造し、コミューン生活をしながら作った引き蘢り盤。同じくコミューンものではAmon Duulがありますが、あちらがアホ丸出しの原始人サウンドだったのに対し、こちらは徹底的にアヴァンギャルド。コラージュやエフェクトを多用し、そのせいで一聴すると混沌に感じ、狂気だなんだと言われてますが、きっちり聴けばものすごく冷めた感覚で作ったのだと判るはず。今久々に聴いてるんだけど、想い出波止場だなぁコレは。
GURUGURU[HINTEN]
2nd。未聴です。1st[UFO]は暗黒ヘヴィーサイケで大変ワタシ好みなのですが、コレはもうちっとロック寄りで、Mani Neumeier特有のユーモラスな感覚も出始めている模様。このバンドは、元々フリージャズをやってたマニさん(dr)とUli Trepte(b)がフリージャズに飽き、ハードロックがやりたくなって結成したバンド。なのですが、1stで満足してしまったマニさんが生来の愉快な方向へシフトしていき、真面目なウリさんが脱退、増々マニさんの暴走に拍車がかかっていったのでした。