カチガワ録音雑記

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ぷーぴー

ONJOこと大友良英's New Jazz Orchestraを観てきましたよ。
最新作[Out to Lunch]を聴いた感想は
「どうしたってEric Dolphyのがええな」
だったのですけど(すいません)、実際に観るとなかなか面白かったです。
ええ、予想以上に。
オーケストラですので、即興音楽特有のビリビリくるような類いの緊張感はないのですが、それとは違う種類の張り詰めた緊張感はありましたし、大編成ならではのブレイクの気持ち良さとか、リーディングとの絡みとか、あと変な楽器とか、小技が随所に効いてて、全然飽きなかったです。
全体としてのまとまりもとても良く、大事に大事に、時間をかけてこの状態まで到達したんだなという事がよくわかりました。
芳垣さんの漢気溢れ出る演奏は琴線触れまくりだし、アルフレートさんの豪放磊落なサックス及びバスクラも良かったですし、ちょっとだけだった大友さんの演奏も光ってました。
(人のレポ読んで思い出したのですが、水谷さんのコントラバス!彼が全体に一本ピシッと筋を通して、まとまりに重要な役割を担ってたと思います。)
指揮に関してはまだ不慣れなようで(そういうキャラでもないだろうし)頻繁に間違え、テンパっている様子がお茶目でした。大友さんらしいな、と。
ただ、バラードとかやったりもしたのですが、そうなると途端に演奏が歌伴と化し、緊張感が一気に減るので、あれは無くても良いと思いました。わざわざカヒミさんを入れてバラードやる事に何か大きな意味があるのかも知れませんが、個人的には(乱暴な言い方ですが)ダルかったです。
右端の人が、スピーカーの剥き出しのコーンを机の上に四つ、仰向けに配置して、その中にビー玉、蕎麦、爪楊枝、貝殻、まめ類、アルミホイルなどを入れ、振動させて音を出していたのですが、もう蕎麦とかはものの3秒程で全部落ちるし、ビー玉はばんばん飛んでくるしでもうめちゃくちゃ笑えました。
しかも、どうもあまり音を拾っていないらしく、その人の半径1.5mくらいの人しか音が聴こえてない、というか超満員でその他の人には何やってるのかすら判らないような状態で、あの場所にいたのはとてもラッキィでした。
その他の楽器は全部きれいに聴こえてたんですけどね。サイン波もプチプチとかわいらしく。
あの人の泰然とした佇まいと良い、もうなんか、謎でした。笑えました。
そうそう、例のごとく写真を撮っていたら、その人にかなりの勢いで眉間に皺を寄せて睨みつけられていたらしく、目が合わなくて良かった、というか、すんませんでした。なので写真は載せません。
カヒミ・カリィも写っとるんだけどな。
いやぁカヒミはめっっっっちゃくちゃ美人でした。
なんつうかもう、歌声とかエロすぎるし、なんなのあのアクメヴォイス!
そういえば、なんかカヒミ目当ての、菊池成孔とか本気で愛してそうな人も来てたなぁ〜。
カヒミのライブにはそういう人がわんさといるのでしょうか?
ちょっと行ってみたい・・・(笑)