カチガワ録音雑記

地域の皆様に愛されて100年。カチ録は街の情報発信基地。

CONTRASTS


BLUE NOTE時代の未再発リーダー作[CONTRASTS](67)がDLできます。*
これでようやく、BLUE NOTE時代の音源を全部聴けた!
メンバーは、
Larry Young(org) / Eddie Gladden(d) / Tyrone Washington(ts 1, 2, 5, 6) / Herbert Morgan(ts 1, 2, 5, 6) / Hank White(flg 1, 2, 5, 6) / Stacey Edwards(cga 1, 2, 6) / Eddie Wright(g 1, 4) / Althea Young(vo 4)
オーソドックスなオルガン・ジャズ風(1,2,5)、ドラムとのデュオ(3)、歌モノ(4)、スピリチュアル・ジャズ風(6)と、アルバムの構成は次作[HEAVEN ON EARTH]とほぼ同じ。こちらの方がメンバーが多いし2テナーでバリバリ吹き倒したりしてるんで派手ですね。1,2,5はオーソドックスと言っても表向きそのよう感じになってるだけで、よく聴くとオルガンのバッキングがバッキングの域を超えてたりおかしな事になってます。3は[UNITY]みたく思いっ切りモーダルに弾き倒してます。4はしっとりとしていて、良いアクセントに。6は70年代初期のPharoah SandersやLonnie Liston Smithのような美しさに近いものがあって好きです。
「色々やってるけどどれもちゃんと彼のカラーが出てて面白い」と思うんですが、それってとても現代的な感覚なわけで、やはり当時はあまり受け入れられなかったようですね。この2作だけ未だに再発されていないというのは、相当売れなかったという事なんでしょうか。[HEAVEN ON EARTH]なんかは結構コテコテな曲もあったりして「モード時代のオルガン・ジャズ」を素直にやってる感じだし、今作にしたって[MOTHER SHIP]よりよほど聴き易いと思うんですけど。

*2009年11月19日追記
[HEAVEN ON EARTH]ともども、めでたくLPが再発されたので、linkを消しました。