カチガワ録音雑記

地域の皆様に愛されて100年。カチ録は街の情報発信基地。

今週は14日に
[十牛図 第19回]
Bill Horist + Marcos Fernandes / dubmarronics + kei / 平尾義之
(以下フライヤーより)「シアトルのビル・ホリスト(gt.)、が再来日し、マルコ・フェルナンデス(サウンドアーティスト)とのcd発売ツアーの一環でハポン再登場。彼らと親交が深く、holonとの活動で名古屋も度々訪れるmarron、そして昨年共演したkeiもツアーに参加。ビルのプリペアドギターは要チェック!音楽的アイディアの豊富さや柔軟さを以って刺激的かつ美しい即興を聴かせます。多才なマルコ・フェルナンデスとの組み合わせに期待が高まります。難しいことは考えずに楽しめる即興音楽の夜へ。」


16日に
山本精一' S SOUND COMPOSITION VOL.1
に行ってきました。


まず14日
ぶっトビすぎて(恥)記憶が断片的にしかありませんが、全員スゴイ!すごすぎる!自分の色をしっかり出しつつ単なる手癖の応酬に陥ってない。瞬発と持続の両立。謎度では平尾義之さんがダントツ。あの人はいつ観ても独特すぎて最高!ライブ中に熟考する人は彼くらいでしょう!天然な部分と意識的な部分が共存していて、まるで板尾創路!keiさんはアコギでインド古典音楽に肉薄する旋律をビキビキに弾きまくり、マロンさんがエレクトロニクスなギター使いでダンサブル且つダビーにサイケに仕上げ、[BOYCOTT RHYTHM MACHINE 2]の(屑セッションだらけの中で数少ない成果の一つである)インド楽器とエレクトロニクスのセッション[NUMB + SAIDRUM VS 吉見征樹 + 井上憲司]よりもドープな世界。Bill Horistが鉄棒やドライバーでギターをこじれば、Marcos Fernandesがブラシで擦る。




そして16日
前半は微音ノイズ、後半はMIDI音源とギター
非音楽というか生活そのものの表現がテーマだそうで、部屋の数箇所に配置してあるスピーカーから常に物音や子供の声などがかすかに。実は開演待ちの時から既に音は流れていたそう。明確な始まりや終わりもない、常にあり、たゆたい続ける。音楽と生活の境を曖昧にする。[crown of fuzzy groove]以前から延々と続いているアプローチですね。今回は特に後半が完全にmono fontanaとリンクする音でした。いつまででも聴いていられる感じ。また何か作ってくれないかなぁ。山本さんがアルゼンチンまで行かなきゃいかんけど(笑) あ、勝井さんはナシで。[chichipio][izumi]両セッションで感じたけど、どうにもあの人の演奏はワンパターンで、とにかく喧しく、まるでArchie Sheppみたいで全然合ってなかったと思う。santiago vasquezを加えた三人が理想かな。
loziによる映像も、木漏れ日のようなものを表現しているそうで、特に意識することなく、空間そのものを味わってもらうのが狙いだった様子。
音を止めたあと、ギターを置いたので、終わりかと思いきや、またギターを手に取ってツマミをいじったりしたあげく、結局急に店のCDプレイヤーを再生させて「ありがとうございました」
vol.2は三月頃、"つまらない演奏の極北を目指すバンド"FOUNDATIONで来るそうです。