6月23日
Tokuzoで山本精一・bikke・大友良英のライブを観てきた。
①bikke*1ソロ。bikkeさんの唄声は30年変わらぬ瑞々しさ。大好きな「ゼロ」もやってくれた。ラスト数曲で山本・大友両氏が参加。大友さんはバッキングに徹し、山本さんがリード。日本海の荒波をイメージした曲にハワイアン風のフレーズを充てる山本さん。いつもながら自由だ。ラスト、山本大友両氏が同時にソロをとり、そのメロディの重なりがとても美しかった。
②山本・大友。「教訓」~「死んだ男の残したものは」を連続で。出てくるなり即座に歌い始める大友さん。場の空気が張り詰めていく。両曲とも反戦フォークだが、両者の演奏はノイズ寄りのインプロ。昨今の世相のきな臭さもあり、歌詞の重みが何倍にも膨らんだ。今やるならこの方法しかないと思わせる説得力。凄まじい気迫を感じた。山本さんがこういったメッセージ性の強い曲をやるとは。かなり意外だった。今やすっかり一流の劇音楽作家となった大友さんだが、キレ味は全く衰えていなかった。完璧なトーンコントロール。痺れた。今日の演奏をパッケージして発売してほしい。
③3人そろってカバー、オリジナル等織り交ぜた演奏。2部までで出し尽くしたのか、和気あいあいとした雰囲気。と思いきやここでまたも反戦歌をぶち込む山本さん。2部のアプローチ再び。全く動じないbikkeさんさすが。*2 やっぱりこの路線で何か作品残してほしい。残すべき。そしてアンコール前ラストは「永遠のうた」永遠のうた!この3人のギターで!bikkeコーラス!なんて贅沢なんだ!
というわけで、想像以上に充実したライブだった。