カチガワ録音雑記

地域の皆様に愛されて100年。カチ録は街の情報発信基地。

随時追記していきます。

  • Abruptum[Obscuritatem Advoco Amplectere Me]

ITとEVILによるスウェーデンブラックメタルユニットの1st。
EVILはMARDUKのギタリストMorgan。。
アー写が最低(最高) 後ほどアップします
二曲で50分。「不失者ってさぁ、かっこいいよね」って作ったかは知らないけど、そっくり。
ブラックメタル好きよりも、暗黒サイケ好きにオススメしたい。
こんなものが93年にDeathlike Silenceから出ていたのがスゴイ。たぶんブルータルブラックよりも早いのでは?コマーシャルなものよりも先にこういう方向に行き着いてしまうところにブラックメタルの本質が窺えますね。
まだ聴いてないけど2nd[In Umbra Malitae Ambulabo, In Aeternum In Triumpho Tenebrarum]も購入。こちらは1曲で60分。



  • Weather Report[Berlin September 3, 1971]

ベルリンでのスタジオライブ。ブート
当時のレギュラーメンバー
Joe Zawinul(electric piano), Wayne Shorter(tenor and soprano sax), Miroslav Vitous(bass), Alphonse Mouzon(drums), Dom Um Romao(percussion, flute)
に加え、
John Surman(bass clarinet, baritone sax), Alan Skidmore(tenor sax, flute), Eje Thelin(trombone)
が参加。
「Weather Reportといえばジャコ・パストリアスのイメージが強く、好んで聴いている人といえばフュージョン好きのオッサンかオタク。または、ベース始めて三年目くらいでそろそろジャズにも興味を持ち出した学生くらいしかいない。マイルスの[In A Silent Way][Bitches Brew]にハマり、その時の参加メンバーが二人も参加しているという理由でWeather Reportに興味が湧いた人だと、とりあえずどこのレコ屋でも名盤として置いてある[Heavy Weather]を購入して一曲目[Birdland]のあまりのノー天気なポップさにずっこける→売却」
という捉えられ方をしている気がするのですが、実はミロスラフ・ヴィトウス在籍時のウェザーは正しく[In A Silent Way][Bitches Brew]または[Zawinul]の延長線上にある演奏をしているので、[Birdland]でこけた人にも是非聴いて欲しい。特にこの頃のライブでのウェザーは集団即興主体の演奏で、上記のアルバムが好みの人にはたまりません。ウェザー版[Directions]とか最高!素晴らしい事にYouTubeに映像がある。

同じメンバーだしベルリンでのスタジオライブだけど、演奏内容が違うので多分別の日だと思う。
オフィシャルだと[weather report][I sing the body electric][live in tokyo]辺りまでがこんな感じ。[Heavy Weather]なんて聴かなくて良い。[Birdland]なんて駄曲っすよ!



  • Ulver[Nattens Madrigal]

天才集団と言われるノルウェーのバンド。3rd。ウルヴェルと読むらしいです。
このアルバムは極悪プリミティブブラックと言われてます。
確かにものすごい音質。意図的にトレブルが異常なほど強調されてて、低音やボーカルがしっかり聴こえるまでボリュームを上げると、かなり耳が痛くなる。
ギターのリフはshadows fallとか初期beyond hateとかedge of spiritとかのメロデスライクなニュースクールハードコアに通ずる部分があるし、曲の構成はかなりかなり練られてるのが判る。一切の妥協がない。究極とさえ言っていいかも。間違いなく名盤なので、音のバランスさえ克服できるなら、幅広い層にオススメできる。
でもコレ、プリミティブなのかなぁ。ものすごくハイレベルでプログレッシブな音楽に聴こえるんだけど・・・
個人的にプリミティブブラックは鬱々とした負の感情が重要な要素だと思っているんだけど、ここにはそれが全く感じられないんだよなぁ〜。なんか、ヘルシーな感じさえする(笑)
プリミティブとしては聴いてませんが、音楽として素晴らしいので愛聴してます。1stも良い。2ndはフォークらしい。気になる。
4th以降はブラックメタルではないらしい。そりゃそうだろう、これ以上やる事ないもんね。潔くて◎



最初のサックスは反則だわ。一瞬で引き込まれた。
遠くの方で鳴っている感じで、どんどん現実味と人間味がなくなってきている。
ドリーム。
最終的には透明になるんじゃないだろうか?

最早「ゆら帝」などと縮めて呼ばれ、消費される対象ではない。

ジャケットとタイトルが完璧に内容を表している。
最高のムード音楽



結成10年目でよ〜〜〜〜やく出たアルバム。
ラテンやジャズ色の濃いポップス。
もちろんカタチだけなぞったものではなく、ボサ・ノヴァやトロピカリズモにあったある種の鋭さがこのバンドにもありますよ。
無駄のないアンサンブル、緻密な構成、習熟を経て得た軽やかさと旨味、歌詞に漂う気高さ。
なんて美しい曲たち!「山猫」のかっこよさと言ったら!!ビリビリするね!
帯に書いてある文句は「しあげをごろうじろ」
おみそれいたしました。
http://www.10po.com/guiro/index.html